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癒されたい味のりのブログ

あなたに【笑える一時】と【真面目に考える時間】を提供します 。

通学中に見知らぬJK(女子高生)に飴を毎日貰っていたんだが

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僕がまだ高校生の若かりし頃。僕は他県の進学校に通っていた為、通学は電車だった。毎日、同じ時間の同じ車両で通っていた。するとある日、僕と同じように毎日同じ車両に居るJK(女子高生)が居ることに気が付いた。

制服を見るとそれは僕の高校の近くにある名門女子高の制服だった。なので、降りる駅も一緒だった。高校なんてどこも始業時間が一緒なのでそんな事もあるだろうとは思いつつ、何だか気になって彼女の姿を毎日探すようになった。

もちろん、姿を確認するだけで話しかけるような事はしなかったし、する予定も無かった。ただ、目と目が合う時が時々あり、その時は軽く会釈はしたが、それだけの関係だった。

そんな日々が数ヶ月過ぎた頃、普段まったく風邪を引かない僕が珍しく風邪を引いてしまい、ゲホゲホと咳をしながら電車に乗る。電車の中でも喉が痛くてゲホゲホと咳をしていたら、彼女が突然近くに寄って来た。


何だろう・・・と思い顔をあげると、彼女は一言、僕に向かって言う。

「飴、舐めますか?」

予想をしていなかった僕は、ちょっとどもりながら「え?あ、ああ。あ、ありがとう」と何だか素っ気無い返事をしてしまった。けれど彼女はそんな僕に微笑みながら、「お大事に」とだけ言ってまた座って読書をし始めた。

その後は一切会話も無く、お互い無言のまま駅を降りた。とても可愛らしい女子高生に飴を貰うという珍事件。風邪気味の僕に飴をくれるなんて、とても優しい女性だ。まあ、きっとこんな事はもう無いだろうとは思いつつ、幸せをかみ締めながら舐める飴はとても美味しかった。

翌日、僕の体調はすっかり治り、僕はいつもどおり電車に乗り込む。するとそこにはいつもどおり彼女が居た。僕が彼女を見ると、彼女もまた僕の方を見たので僕は軽く会釈をして座ろうとすると、彼女が立ち上がり僕の方に寄ってくる。そして彼女は昨日僕に言った言葉を言うのだった。

「飴、舐めますか?」

僕は「ありがとう」と彼女から飴を受け取った。飴を渡した彼女は座って読書をし始める。そんな事が数日続き、今回はちゃんと話そうと思い、きもいと思われたらどうしようと言う思いが若干過ぎる中、思い切って彼女に話しかける。

僕「良かったら、駅に着くまでお話しませんか?」

心臓はドキドキしっぱなしだ。やかましいくらいに心臓が鳴って、時間にして数秒だったとは思うが、とても長い時間のように感じられた。すると彼女は微笑みながら「はい、喜んで」と答えてくれた。

その日から彼女と駅を降りるまでお話しをするのが日課になった。そして、彼女がくれる飴を舐めるのも日課になった。

お互いの学校の事や、好きな音楽、好きなドラマ、いろいろな話をして、電話番号やメールアドレスも交換した。もちろん、休日も二人で遊びに行ったりもした。

卒業するまでの3年間はただただ退屈な通学になると思っていた。けれど、彼女のおかげでとても楽しい通学時間になった。

彼女から貰う飴は、今まで食べたどんな飴よりも美味しかった。

今、電車で学校まで通っている高校生で、気になる他校の人が居るのなら思い切って話しかけてみたら良いのではないだろうか。

もしかしたら、世界が変わるかも知れない。