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面白いおすすめ漫画のレビュー!ジャンル別まとめ

人気記事セレクション

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老若男女問わず、様々な方から集めたおすすめ漫画をジャンル別に紹介しています。
ジャンルは2017年の最近のものから昔の名作・傑作まで、また、少年・青年漫画から少女・恋愛漫画まで幅広く集めております。
紹介している漫画はすべて紹介した人の感想・レビュー付き!

常に募集を掛けていますので、その都度追記し、紹介漫画の数を増やしていきます。

2017年1巻発売作品

1日外出録ハンチョウ

地下帝国でイカサマチンチロをし、カイジを散々苦しめた大槻班長を主人公にした作品です。

「賭博黙示録カイジ」のスピンオフ作品です。内容はタイトル通りで、チンチロやボッタクリ商売で荒稼ぎしている大槻が、1日外出券を使って「シャバ」に出てつかの間の自由を満喫するというもの。もちろん長期間の旅行はできませんし、いくら稼いでいるとは言え贅沢三昧もできませんから、私たちが休日などにしていることの再現、という形になってきます。

しかし、そんなほんのわずかな自由でさえ、大槻は満喫し尽くします。物産展では目ざとく地元商工会の人間を見つけてまだ知られていない商品を満喫したかと思えば、学生時代よく言っていたお店で、頑固だが気のいい店主と二十五年ぶりの再会を果たしたりします(評価は割とお世辞抜き)

誰もが入れる安酒場に昼間からがっちり着飾って入るという奇策も披露、一見何の意味もなさそうなこの行動によって、謎の重役感を出したり、とにかく充実ぶりが半端ではありません。

その手際の良さには監視役の黒服さえも完全に心のダムを決壊させ、大槻に心酔してしまうほどです。かつて大槻はカイジにストレスの発散の仕方が下手だと煽り混じりに言ってのけましたが、本作での彼はまさにストレス解消の達人。お金も時間もかけずに、私たちでも簡単にできそうな立ち回りで、圧倒的ベスト感を演出しています。しかも場合によっては遊びだけではなく、同室の面々に売りつける商品の仕入れや新サービスの開拓など、とにかく少ない時間を使って効率的に動き続けています。

とは言え、彼の得ている自由もごくわずか、高い外出券を買わずに貯めていれば、その分早く地下から抜け出せそうな気もしますし、やはり地下には行くものじゃないという結論になってしまいます。同様のスピンオフ「トネガワ」が笑える企業ものなら、本作は完全な「日常」もの。特にさほど使えるお金はないが休日を満喫したい、休みの「定番」を少し違ったものにしたいという方にオススメです。

・30代男性からのおすすめ

僕たちは勉強ができない

本作は学園ラブコメの漫画です。

本作の主人公「唯我成幸」は特別VIP推薦を狙うべく、必死に勉強をしていて常に学年上位をキープしていましたが、そんな彼でも越えられない壁がありました。それは2人の天才・・・理系の才女「緒方理珠」、文系の才女「古橋文乃」です。

そんな2人の壁を超えることなく必死で勉強していた「唯我成幸」でしたが、ある日校長先生からの呼び出しされ、頑張りが認められ特別VIP推薦を与えられる事になったのですが、そこにはある条件が出されたのです。

それは2人の天才少女の教育係として、彼女達を志望の大学に合格させる事でした。推薦がかかっていた主人公は、むげにも断れずに引き受ける事にしました。もちろん、偏差値30台の人間を東大へ入れろと言われたわけではなく、もともと日本トップレベルの天才なわけですから、志望校へ入れるのはさほど難しくはないように思えます。

しかし、なんと2人の志望する大学は真逆だったからもう大変。「理系の天才」である緒方理珠は「文系の大学」に、「文系の天才」である古橋文乃は「理系の大学」に進学したいと言い出すのでした。

学園モノでありラブコメでもある本作品ですが、学生さんにとっては勉強やテストなどのコツを教わるようなことが書いてあるので「漫画」として読むのもあり、「受験やテスト対策」として読むのありの漫画です。

読んでみて、自分自身もこんな生活がしたかったとかそういう気持ちになってきます。またお色気シーンもちらほらありますので、ドキドキさせるといった内容でもあります。ですが、決して過激なシーンではありません。学生らしい色気シーンなので読者も読んでいても問題ないと思います。

またこの後に出てくるキャラクターが更なる修羅場を起こしたり、教育係のはずが意識してしまったりという主人公の葛藤もあるのでより見ごたえのある作品だと思っています。また絵柄も可愛く描いていてより身近に感じられると思います。

「僕たちは勉強ができない」はぜひいろいろな人に読んで頂きたいおすすめの漫画です。

・30代男性からのおすすめ

ぱらのま

「ぱらのま」は白泉社の「楽園」に連載されているA4判の大型の漫画です。

主人公は年齢などの詳細は不明ですが若い女性で、彼女は日本中を電車で旅行するのが趣味です。その旅行の様子を漫画にしてある作品です。結構贅沢な旅行もしていて、電車好きはともかく、旅好きな方にもおすすめできる作品だと思います。

第1話は駅弁の話なのですが、東京の百貨店で買った駅弁をどうせなら特急電車に乗りながら食べよう、ということで急遽「かいじ」に乗って食べます。この時点でかなり「わかってるなぁ…」と思わされます。そのまま富士急に乗って河口湖まで行き、観光して帰ってくるという時間もお金も気にしない最高の旅行をしてくれます。

個人的には「路面電車」の回が好きで、なんとなく路面電車に乗りたくなったので、とりあえず近場の都電荒川線(今はさくらトラムといいます)に乗る、という話です。荒川線にのりながら、主人公が日本各地の路面電車に乗る旅を想像して回る、という内容で旅行好きとしては旅先を決めるときの悩み方やワクワク感にとても共感でき、路面電車の話や各地の名産なども書いてあるため非常に面白く読める回でした。

また、「強そうな駅と弱そうな駅」という話であったり、「寝台料金の何割かは、夜に駅にいるサラリーマンを寝転がりながら見られる謎の優越感が含まれている」など、普段感じている”あるあるネタ”を的確に表現してくれるのも面白いポイントです。

他にも、江戸時代の流通ルートである「内川廻し」のルートに沿って移動したり、西側から東京に帰るときにあえて静岡県で静岡鉄道というローカル線にのり、伊豆に出てどちらかというと観光客の少ない西伊豆をぶらっと回って帰ってきたりと、忙しい現代人にはなかなか難しく、憧れるような旅をします。読んでいるだけで旅行の醍醐味や電車の醍醐味を存分に味わうことができ、行きたい場所・旅先でやりたいことがどんどん増えていく、そんな作品です。

・20代男性からのおすすめ

異世界食堂

ライトノベルを原作とした作品のコミカライズです。

ある街にあるごく一般的な洋食屋である「ねこや」にはある秘密があります。それは、土曜日のみ店のドアが異世界につながり、そこから様々なお客がやってくることです。最近のライトノベルではこちらの世界での知識を利用して異世界で成り上がるパターンのお話が多いです。

ただ実際に海外出店して失敗している日本企業を見ると、例え優れたものでも全く文化の違うものを広めるというのは難しいことなのでしょう。さらに言えば日本から異世界に一方的に行ってしまった場合、優れた知識や情報を持っていても人間の脳は忘れて行ってしまうという問題もあります。

この作品では自分が異世界に行くのではなく向こうから日本にやってくるので、そういった不都合がほぼありません。ある意味で「便利な設定」と言えます。また、ねこやの扉は異世界に複数存在し増加傾向にあるようですが、完全にランダムな発生のため過酷な環境に扉が発生することも多いです。その結果、店にやってくるのはそれなりの能力がある冒険者や魔法使い、扉を確保できるだけの権力と金銭を持っている人間が多いです。

面白いのがそういった人間がねこやで食事をした結果を持って帰り異世界で文化として一部根付いていることです。とてつもなく優秀な一人の異世界人が世界全体に革命を起こすよりは、そこそこ優秀で地位もある様々な人々が異世界から持ち帰ったものを世界に広めている点が、この作品の面白いところでかつたった一人により世界が変わられるよりはよっぽど納得がいきます。

肝心の料理はメンチカツやビーフシチューといった洋食の定番とともに豆腐ステーキなどの変わり種もあります。店のスタンスとしては従来の日本になかったものはすべて洋食とのことです。文章でもどんな食材がどんな調理法をされているか詳細が書かれており良かったですが、漫画として料理とそれを食べる人が視覚としてみられると、さらにおいしそうに見えてきます。

2017年の夏にアニメも開始しており、これからさらに盛り上がるであろうおすすめの漫画です。

私の少年

私の少年という題名からなんだがか怪しい感じが伝わってきますが、今は2巻までの発売で数々の漫画ランキングで上位を占めるという大注目の漫画です。

30歳のOLと12歳の美少年による構成で繰り広げられる母性なのかそれともこれは…というキャッチフレーズのなんとも怪しい漫画です。

作者曰く、主人公が男性年上で少女という設定はわりとあるあるだったので、あえて逆にしてみたそうです。作者によるなんとも美しい絵タッチで描かれる美少年の表情一つ一つに魅了されます。

物語としては、30歳のアラサー女性が会社からの帰り道に美しい少年と夜の公園で出会います。会社の上司であり、元恋人の言動に翻弄され、傷つく彼女をなぐさめる少年。しかしその少年もまた、家族に問題を抱えており、放っておけない女性は、少年を気にかけていきます。年齢差や立場の違いを超えて、孤独を抱える二人は互いに心を通わせていくのですが、彼女に芽生えた感情は、母性なのか、はたまた恋愛感情なのか・・・。

どっちに転がっても話の内容的にはなさそうでありそうなような。危険な綱渡りをしているような感覚で、とくにアクションでもサスペンスでもないのに妙にページをめくるたびにドキドキしてしまいます。

多くの人がそうであるように、最初出会った時は赤の他人でも、それが徐々に大切な人へと変わっていきます。その心が移り行く描写をうまく描けていると思います。

歳の差がかなりあるので賛否両論もかなりあり、特に子供を持つ親としてはあまり好きにはなれない漫画かも知れません。しかし、もし仮にその思いが恋愛感情だとしても、世間一般的に「正しいとか」だとか「正しくない」とかは一先ず置いておいて、どんな形であれ二人には幸せになってほしいと願ってしまいます。

連載開始当初から物語に魅了され、続きを毎週まだかまだかと待っています。30歳と言えば、もうすでに立派な女性です。そして立派になるという事は、それと同時に若い頃の輝きや煌きを失う事でもあるように思えます。そんなありふれた日常が少年との出会いによって輝きを取り戻します。

30歳の女性と12歳の少年。恐らく、普通に過ごしていれば一生出会う事は無かったでしょう。

そして運命の出会いが、互いの存在が無くてはならないものへと変えて行きます。

結末が何にしろ、最後を見届けたいと思います。あなたもぜひ一読を。

・20代女性からのおすすめ

おんな鉄道ひとり旅

子供の時、あまり遊べなくて大人になった今でも友人が少ない人や、友人が忙しくてなかなか遊べない、友人の多くが遠くの地域に住んでいてあまり遊べない人も多いかと思います。

そうなると当然一人で遊びに行く機会が増えると思います。しかし一人でどこかに遊びに行きたいけれど、何となく一人ではあまり楽しめないという人はいませんか?そんな人にとって「おんな鉄道ひとり旅」はおすすめの漫画です。

一人で遊んでみたら意外と面白かった事や、大人になった今だからこそ出来るという遊び方の一例が載っています。

一人=孤独だと思っている人や、常に一人で考え事をしてストレスがたまっているという人の心のモヤモヤを取っ払ってくれます。

もちろん鉄道の話としても楽しめる設定になっています。

一人ぼっちだと楽しめる事は何もないという考えはもう古いです。

一人でも楽しめる、いや、一人だからこそ楽しめる事もあるのです。

私は元々、マイナス思考におちいりやすく、一人だけは嫌だ、一人だったらどこへ行っても楽しめない、一人はみじめだと思っていました。しかし、この漫画に出会って私のマイナス思考はプラス思考に変わったのです。これなら楽しめるのではないだろうか、試してみようかとそう思ったのです。

この漫画には、マイナス思考をプラス思考へ変える力があります。

一人で行動するのは嫌だと思っている人はぜひこの漫画を読んでみてください。

新しいあなたに出会えるかも知れませんよ。

・30代女性からのおすすめ

恋愛/ラブコメ

月刊少女野崎くん

「ずっと前からファンでした!」・・・片思いを拗らせたヒロインが主人公へトンチンカンな告白をする所から物語はスタートします。

主人公の野崎くんが人気少女漫画家だった事から、本当にサインをもらい、何故かベタ塗りをするヒロイン・・・。美術部で絵を描いていたヒロインは、主人公に言われるがままアシスタントのような事をなし崩しに始めて行きます。そうして周りの友達や、先輩後輩を巻き込み多様な恋?模様が展開していきます。

そこに主人公の編集者、漫画家仲間も加わって行き、面白くなる一方です。

増えてもキャラが一人一人立っているので分かりやすいですし、書き分けも出来ているので「あれ?こいつ誰だっけ?」とはなりにくいと思います。

そしてこの漫画一番の読みどころは、噛み合っている様で噛み合ってない、勘違いの連続によるやり取りです。それにより恋が一進一退、むしろ始まってすらいないかもしれない、そんな関係達が大集合しています。かと思いきや、無意識に恋している様な行動を取って、ヒロイン達をキュンっとさせてきます。

「君達どうしたいの?」と突っ込みたくなる事請け合いです。

時折、勘違いやすれ違いに気付くキャラも居ますが、指摘しても伝わらなかったり、特に指摘せずにいる為収拾がつかない事も。そうしたキャラクター達のやり取りは、主人公の手で少女漫画の世界へ変えられ世の中へ送られて行きます。そうして今日もまた勘違いが加速して行くのです。

漫画自体は基本四コマとなっており、ギャグも多いため、手軽に読みやすく楽しめる物となっています。代わりに、恋愛物と言うよりギャグメインなので、どっぷり恋愛物が読みたい人には向かないかもしれません。ですが、ギャグの命とも言えるテンポも良いので.見ていて気持ちよく笑えます。

絵柄も少女漫画タッチですが、すっきりシンプルな人物達ですので男性ウケも良いかと思います。また、一度アニメ化しているのでそちらもオススメです。四コマラブコメを原作に忠実、かつ面白くしてくれています。

少女漫画だからと敬遠せずに、男性にも一度読んでもらいたいおすすめの漫画です。

・20代女性からのおすすめ

僕と彼女のXXX

影が薄くドンくさい主人公の上原あきらはガサツで乱暴者で黙っていれば絶世の美少女桃井菜々子に恋をしています。そんな彼女の家に用事で行くことになったのですが、菜々子のおじいさんの発明品のせいで大好きな菜々子と体が入れ替わってしまいます。そこから周囲にばれないように大好きな人と最大の秘密を共有してしまうことになったあきらです。

無事に生活が出来るのか?!と心配するあきらをよそにあきらの体に入った菜々子は元々の性格がたくましかったせいか、あきらとしての生活がばっちり合っており、俺様系のイケメンあきらとなってしまいます。逆に元々おしとやかな性格だったあきらは美少女菜々子の体に入った事により女子力の高いモテ女子となっている事に最初は気づかないのでした。

この漫画のおもしろいポイントは逆転した方が性格と姿がマッチしてしまう所です。そのおかげであきらは親友の千本木に言い寄られてしまったり、菜々子は自分の親友といい雰囲気になってしまったりハチャメチャな展開が待っています。お互いに最初は元の体に戻る事を願っていますが、もしかしてこのままの方が幸せなのでは・・・・?とありえない考えが頭をよぎり考えてしまうことになります。

さて二人は元の体に戻るのでしょうか?それともそのまま生きる事を願うのでしょうか?最初はただドタバタラブコメディーな感じですが、物語が進むにつれてあきらの心境の変化、菜々子の心境の変化、お互いの親友に対しての気持ちなどの変化が見ているこちらがグッと引き込まれてしまいます。そしてあきらはどんどん図太く強く成長していきます。

最初は菜々子に翻弄されてばかりでしたが、最後の辺りではどっかり構えて菜々子に図太くなった!と言われてしまうくらいです。褒められているわけではないですが、褒められていると勘違いするあきらの前向きな性格は最初から最後まで変わっていません。

物語の展開も遅くなく早くなく、見ているこっちが退屈することも、展開についていけないこともありません。ものすごく絵も綺麗ですので、読みやすく巻数も8巻と番外編1巻と揃えやすいのでとてもおすすめです。

・30代女性からのおすすめ

750ライダー

ライダーを愛する高校生「早川光」を通した学園モノのコミックで有ると同時に、青春をテーマにしているラブバラエティ漫画でも有ります。

更に、この漫画「750ライダー」に関しては竜堂学園に通う高校2年生、早川光を中心とした青春コミックにも成っていますし、物語としては早川光は高校生で有りながら竜堂学園にバイク通学しています。学園内では基本的にバイクは禁止されているのですが、担任から注意されてもライダーを愛する光はめげずに「HONDA・ドリームCB750FOUR」通称ナナハンに乗って巻き起こすストーリーに成っています。

私的には、電子書籍の中で珍しくこの漫画「750ライダー」を見つけて面白いと感じたのは高校生なのに、服装も学生服では無く白い作業着ツナギ、所謂「ナッパ服」と言われる作業着服を着て学校へ登校が出来る当たりが何故か不思議な位に面白く親しみも感じる様で其れにも似た感触に捉われます。

春夏秋冬同じ格好で過ごしている光景だと思い読んでいます。そんな中、この学園を通し脇役で余り登場の場面が少ないのかページ数が足りないのかは知りませんが、竜堂組の組長さんやブラックベアースの隊長さんと言う、個性的な方が登場がかなり偏っていて少ない様にも思えますが、一応学園青年コミックと言うだけに、ストーリー的にもそんなに荒いシーンは無いのが良いですよ。

それと何と言っても、高校生のマドンナであり委員長である「久美子」と劣等感を漂わせる同級生の野崎順平が何時も一緒につるんで周囲からはバイクを乗り回すイコール暴走族のレッテルを貼られてもライダーを貫いている所なんか読んでいく内に何となく早川光がカッコイイをポジュティブに貫き通して入る処なんか読んでいて共感を持てると考えたり何よりピットン喫茶店のマスターがお店に訪れる客の殆んどが何らかのバイクの関係者ばかりだと言う点が深く読み解くとライダーの見持ちを代弁している様にこの漫画を読んでいて感じました。

・40代女性からのおすすめ

パティスリーMON

仲のよい両親のいる家庭で育った音女は幸せな結婚を夢見ている。

ある日高校時代の家庭教師の土屋幸平から彼の勤務先「パティスリーMON」で働かないかと誘われる。お菓子作りの得意な音女は憧れていた〈先生〉との再会に胸を弾ませるが、そこにいたのは個性の強い面々。特に店長の大門勇は女性と働くことを快く思っていないようで・・・。

代表作「まっすぐにいこう。」の作者のきらが描く大人の恋愛ものです。

憧れの先生ツッチーは甘い王子様系、店長の大門は厳しいが菓子作りへの姿勢は尊敬できる。普通は二人の男性に迷うヒロインという構図が出来上がりますが、この漫画の好ましい所はまったくドロドロせず、爽やかに話が進んでいく点です。

音女のモノローグも核心をつく描写があまりないので、登場人物の表情を読まなければならず、ゴチャゴチャした情報がないことによって、キャラの心情に惹きつけられます。ただ、シンプルに見えてすべての出来事がクライマックスに向けて必要で、話はよく練られていると思います。

音女がただの夢見がちな女性かと思いきや、ひたむきに仕事に向き合い、パティシエールとしての誇りを持ち出す様は、ただの恋愛漫画という一面だけではないですし、恋愛ものが苦手な人にもオススメできます。もちろん、甘々な展開もありますので、恋愛もの好きにもお楽しみいただけます。

また、主要キャラと脇を固めるキャラの描き方の違いも面白くていい味を出しています。パティスリーMONの従業員は皆愛すべきおバカ達です。誰も悪い人がいません。ほのぼの系をお望みの方もイケます。

そして個人的に恋愛ものの少女漫画で重視していることは、男性のかっこよさはもちろんですが、ヒロインが魅力的かどうかです。この漫画がドロドロしていないのは、やはり音女のいやみのない可愛らしさでしょう。

男性との交際経験がなく、恋愛の駆け引きの場面ではオロオロする反面、自分の考えはしっかりと持ち、時には意見もする。でも夢見がちな乙女な面も併せ持つ。

きっとあなたもお気に召すでしょう。

・30代女性からのおすすめ

日常/ほのぼの

いきのこれ! 社畜ちゃん

IT系企業でシステム・エンジニアとして働く社畜ちゃん(あだ名)やその同僚たちの日常を描いた四コマ作品です。

なかなか強烈なあだ名からも分かるように、彼女たちが勤めているIT企業は完全な「ブラック会社」であり、ブラックであるが故のあるあるが主なテーマとなっています。社畜ちゃんをはじめとして先輩や同期ちゃん、後輩ちゃんなどの女性同僚たちはとても可愛らしく、ルックスもスタイルも様々で華やかなのですが、にも関わらず覆い隠し切れないブラックあるあるが満載されています。

ろくにすり合わせもせず無茶な仕事を取ってくる営業さんや、限界ギリギリまで追い込まれている社畜ちゃんを前に、休暇や休憩ではなく先輩の「激励」によって働かせようとする上司さん等々、妙なリアル感があふれる描写が迫ってきます。

作風としてはほのぼの系コメディなのですが、これを読んで笑えるかどうかで、学校や職場でのストレスのかかり具合が分かってくるかも知れません。

せっかく後輩ちゃんが入ってきても、社畜ちゃんの苦労が尽きることはありません。と言うのは後輩ちゃんはまったくプログラムはおろかIT関係の知識もなく、ただ元気があるというだけで入社することになった人材だからです。

もっともそのあたりは社畜ちゃんも似たり寄ったりで、就職氷河期の折、ようやく引っかかった会社だったから入ってみたらブラックだったという経緯を辿ったものの、未だに続いているわけですから、成功例として上層部にはとらえられているのかも知れません。

それにしても作中に出てくる会社は、典型的なブラック企業で、2017年現在改めて読んでみますと類型的、古典的とさえ言える感じすら漂っていますが、実際、社会問題化されるまでのIT業界は本当にキツかったとも聞きます。

ブラック企業対策、働き方改革、最低賃金の引き上げなど、働く人の労働環境が注目を集めている今日この頃ですが、社畜ちゃんたちが働く会社にも変化の波が訪れるのかが注目されます。

・30代男性からのおすすめ

くるねこ

私は猫が好きでその猫のイラストの可愛さに惹かれたのがきっかけで読み始めた漫画です。

以前に「くるねこ」作者のくるねこ大和さんと他の作家さんたちの猫に対する熱い思いを対談でまとめた「くるねこ丼」というタイトルの本を読んでおり、それに作者が飼っている猫達の 漫画が掲載されていて、表情豊かな猫たちの様子に、もっと読んでみたいと「くるねこ」を書店で購入しました。

私も子供の頃に、母親が友人から貰ってきた1匹のメス猫を飼っていました。避妊はしておらず、一年後には子猫が10匹以上に増えていました。その時に、母猫と娘がお互いの子供の授乳や排せつを促す行為を行うなど、共同で育児をする事に驚きました。猫を見て、家族っていいなと思ったエピソードです。

そんな経緯があり、くるねこを読んで思ったのは、「生命の尊重」です。物語は、一人暮らしで初めて飼った猫を病気で亡くしてしまい、残った気難しい猫「もんさん」と向き合うところから始まります。

その後、縁あって多くの猫の育て親になるのですが、猫の表情を読み取る力は人間の母親さながらで、胡ぼん君の「ふ~ん」という悲しいときの様子やトメの恐怖と怒りが隣り合わせという感じ方、複雑な性格を持ったポ子ともんさんの「かわいい」と言われた時の照れた様子などが面白く描かれています。

なかなか、マイペースな猫の感情を理解するという事は忍耐力が要るもので、多頭飼い経験者である私も「そうだったのか!」と思うことがたくさんありました。避妊はもちろんなんですが、人間と同じく規則正しい生活や、無理な抱っこはしない、老猫の健康管理、オス猫の尿スプレー問題、トイレを清潔に保つなど日常結構大変なことが多いなと思ったんですが、「猫飼いはこんなもんさ」というような悟りが作品からにじみ出ていてそこもおすすめです。

因みに、私はこの漫画を風呂に持ち込んで一人クスッと笑いながら読んでいます。

猫たちの日常が面白くて仕事疲れも吹っ飛ぶおすすめの漫画です。

・30代女性からのおすすめ

ホラー/サスペンス/ミステリー

マザーグール

あまりの作風の変化に衝撃を受けました。作者の菅原キク先生が以前『月刊少年マガジン』で連載していた『マヨイ屋の店番トキワ』は、主人公のありふれていた日常を異界からの来訪者がかき回す、いわば『ドラえもん』タイプのコメディ漫画でした。

しかし今作『マザーグール』の舞台はとある孤島。船の難破により漂着したお嬢様学校の女学生たちが、時に力強く、時に醜く、怪物や謎の原住民の魔の手から逃れるさまを描いたサバイバルホラーです。

実はこの作品、発表までにややこしい過程を経ています。以前は他社で『HOLY HOLY』という名前で連載されていましたが、掲載誌が休刊に。ですが、そのタイミングで打ち切られたわけでもないのに、創刊された新たなWEB雑誌に移行されることもなく、宙に浮いた状態が長く続きました。そこに手を差し伸べたのが徳間書店で、舞台は同じまま、『マザーグール』と名前を変え、主人公を別の少女に変え、WEBで月刊連載が開始、『HOLY HOLY』として発表された分も『旧約マザーグール』と改題して再版されました。

打ち切るには勿体ない魅力を持っている。しかしWEB雑誌の売りになれるほど万人受けする作品ではない。今回の連載に至る道のりがこの作品の特徴をよく示しているように思えます。

怪物の気味の悪いデザインと惨殺される登場人物の姿は、かなりショッキングです。加えて女子校らしいドロドロした人間関係、そして登場人物のあくの強さ。面白い作品ではありますが、万人に勧められる作品でないのは確かです。

おそらく主人公の桐島さんを初めから好きになれる読者はそれほどいないでしょう。3人の仲間への尊大な振舞いや虚栄心の強い性格は、ダメな人にとっては本当にダメかもしれません。もちろん、話が進んでいくうちに態度は改まるし、仲間との絆は深まっていきます。というより、残酷表現以上にそれこそが作品の一番の見どころだと思います。

個性バラバラの面々が、時に衝突しながらも襲い来る脅威を次々に回避、あるいは撃退していく中で、お互いのことを少しずつ理解し、隠していた闇の部分をさらけ出していく。そんな姿を見ていくうちに、主人公たちへの愛着が強くなっていることでしょう。描写がひどく生々しいからこそ、なおのこと愛着を感じるのだと思います。

この文を書いている時点(2017年7月13日)では、いまだ彼女たちの前に光明は見えていません。ですが、いつの日か主人公たち4人の少女が『旧約』の主要キャラたちとともに、誰一人欠けることなく島から脱出できることを強く祈っています。

当然打ち切りエンドではない形で!

皆さんも一緒にどうなるのかを見届けましょう!

・30代男性からのおすすめ

スポーツ/競技

GIANT KILLING

かつてのスター選手・達海猛が監督として率いるETU(East Tokyo United)というプロサッカーチームのお話です。

問題山積みのチームが、成長していくというありがちな内容が主体ではありますが、それだけではありません。なぜなら、達海自身が、過去の裏切り者として、チームメイトからもサポーターからも嫌われているからです。

それを承知で監督に就任し、メンバーとぶつかりながらも、確実に成長させていく達海。サッカーのルールを知らない私でも、毎回、次の単行本を待ち遠しく思うほどハマっています。

登場人物みんな個性が強いので、それ故にぶつかることが何度もあります。でも、ひとつひとつが意味を持ち、確実にチームの成長に結び付いています。また、達海ともう1人、物語の主人公となる存在が若手のエース・椿大介。彼が本当に良いです。この彼の成長に、私は時に涙しながら応援しています。ミスターETUである村越、チームの王子であるジーノなど、個性の強いメンバーの中で、控えめで、自身なさげで弱々しく感じる椿ですが、彼の秘めたる向上心とひたむきさは、読者を虜にすること間違いなしです。

現時点で43巻まで発売されていますが、1巻に比べると、椿の成長は本当にすごい。彼はきっと、これからも成長し続け、若手のエースにとどまらず、チームのエース、はたまた日本のエースになること間違いなしです。

彼の成長と合わせて注目してほしいことがもう1つ!

大阪ガンナーズの窪田との友情です。同じ年のライバルであり、友人でもある二人は、本当に「切磋琢磨」という言葉がピッタリ合います。共にプレーする楽しさと、ライバルとして戦う難しさを兼ね備えた二人の関係は、読者を複雑な心境にしますが、目が離せません。また、個人的に、寡黙で大人し窪田が、テンションが上がると「わはっ」という独特の笑い声をあげる点もツボであり、ほっと和みます。

もちろん、人間性だけでなく、戦略や試合風景も詳細に書かれているので、スポーツ漫画が好きな人にも楽しんでもらえる内容になっています。

ネタバレになるため、ここに詳しくは書きませんが、ぜひ読んで、ETUを、達海を、椿を応援してほしいです。

・30代女性からのおすすめ

トッキュー!!

長崎出身の海上保安官で新米潜水士、神林兵悟(かんばやしひょうご)の成長物語です。

幼い頃漁に出たまま帰らなかった父親を思い、泳ぎが苦手でありながらこの職業を選んだ兵悟。東京の羽田特殊救難基地に所属する、エリート中のエリート真田甚(じん)との出会い。それをきっかけに一念発起、自らも特殊救難隊「トッキュー」という狭き門を目指すことになるのです。

自分の命を顧みない兵悟の決断力、瞬発力は、時に事態を悪化させ、時に好転させます。同僚や先輩たちはその愚直さに振り回されながらも、一方で彼の希有な才能に気がついていくのです。

長崎、羽田、そして災害派遣でインドネシアへ。次々と舞台が移りかわり、そこで様々事件に遭遇し、困難を共に乗り越え、仲間達と絆を深めていきます。経験を積み、どんどんたくましくなっていく兵悟の姿。

水中で二組になって行動する相手を「バディ」と呼びます。一つの酸素マスクを2人で共有したり、いざという時には強い信頼を元に助け合うパートナー。要救助者を助け、必ず一緒に帰るんだという強い意志をもって望む彼らを、こちらも固唾を飲んで見守ります。

ライバルでもある石井盤(めぐる)とのスポ根漫画のような熱い場面あり、Fカップ美女橋本ユリちゃんとの恋愛あり、リアルな人命救助の世界の描写あり。

1冊でいろいろな楽しみ方ができる漫画なので、老若男女問わずおすすめです。

海上保安官、潜水士の物語といえば、テレビドラマや映画にもなった「海猿」が有名ですよね。実は「海猿」の原案者と「トッキュー!!」の原作者は同じ、小森陽一さんなんです。小森さんは海上保安庁を作品のテーマとすることが多く、大変細かな取材に基づいて、物語を作っています。

だからこそ、ストーリーに信憑性があり、登場人物にも強烈な個性が宿っているのだと思います。「海猿」では描き切れなかった部分を、「トッキュー!!」でさらに掘り下げて、私たちを楽しませてくれますよ。

・30代女性からのおすすめ

アクション/バトル

鬼滅の刃

『鬼滅の刃』は、現在週間少年ジャンプで連載中の和風バトル漫画。大正時代の日本、人を食らう鬼が暗躍する世界。炭を売る少年・炭治郎(たんじろう)は、ある日突然鬼の手によって家族を殺され、唯一の生き残りである妹の禰豆子(ねずこ)をも、鬼に変えられてしまいます。

妹を人間に戻すため、鬼による悲劇を断つため、炭治郎は厳しい鍛練を乗り越え、人知れず鬼を狩る組織・鬼殺隊に入り、呼吸を駆使する剣術で鬼に立ち向かっていくことになります。

……と、このようにあらすじだけ追うと、少年漫画とは思えない、とんでもないシリアスさに引いてしまう方もいるかもしれません。なにしろ、第1話のタイトルは『残酷』です。

でもそこで読むのを諦めてしまうのはもったいない! その抵抗感を乗り越えてしまえば、じわじわと染み渡るように広がっていく魅力を味わえる作品です。

まず紹介したい魅力は、独特の台詞回し。生身で戦う剣士たちに対し、敵である鬼たちは反則的な存在。日光に当たるか、特別な刀『日輪刀』で首を切られなければ死なず、『血鬼術』という異能を使ってきます。

必然的に、炭治郎たちは常に死と隣り合わせで戦わざるをえません。しかしそんな戦いの中でも、炭治郎は『怪我が痛くて痛くて堪らない』『俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった』などと考えていたりします。こんな風に、理屈は分からないけど、とにかく印象に残る台詞が多いのが特徴。

『俺はな もの凄く弱いんだぜ 舐めるなよ 俺が結婚できるまでお前は俺を守れよな』これは、第20話から本格的に登場するキャラクター・善逸(ぜんいつ)が炭治郎に言う台詞。

二人が会話するのはこの場面が初めて。にも関わらずこんな台詞を言ってしまうところから、善逸のぶっ飛んだキャラクター性が垣間見え、ツッコミを入れつつも、グッと親しみが湧く部分です。同じように印象的な台詞回しは、他にも物語のあちこちで味わえます!

二つ目に紹介したい魅力は、台詞回しと相乗効果で高まるキャラクターの個性。ただ魅力的なだけでなく、物語が進むにつれ、キャラクターの印象が変化していくのが特徴です。冷酷極まりない鬼の悲しすぎる過去が明らかになったり、圧倒的な強さの先輩隊士が『嫌われている』と言われ密かに傷ついたり……。先に紹介した善逸も、『しょうがない奴だなぁ』と親しみつつも呆れていると、後から不意打ちを喰らいます。

印象的な台詞回しと個性的でギャップあるキャラクターたちが魅力の『鬼滅の刃』

一旦炭治郎たちに感情移入すると、シリアスで過酷な物語にも、思わず応援しながら引き込まれてしまいます。噛めば噛むほど甘くなる白米のようなこの作品、ぜひ多くの方に味わってもらいたいです。

・20代女性からのおすすめ

ダイの大冒険

ドラゴンクエストを題材とした傑作漫画です。

デルムリン島で魔物と一人の少年が平和に暮らしているところから物語は始まります。だが平和は長く続くことはなく、地上を脅かす魔王が現れるのです。そして少年は勇者アバンにたった1週間の教育を受け、そこから魔王軍を倒すべくポップという友達と共に旅立ちます。

この物語のお勧めはまさしく王道ともいえる人間ドラマと、強敵達の恰好よさと戦闘シーンにあります。主人公である少年ダイは、秘められた大きな才能はありながらも、経験はそこまでありません。しかし、勇気を振り絞って仲間と一緒に魔王軍に立ち向かい、魔王軍を倒していきます。

そうして少しずつ強くなっていき、真の勇者として地上に平和を取り戻すのです。しかし、それも信頼できる仲間が大勢いたからこそ、勇者になれたともいえます。その筆頭が魔法使いの少年ポップ。最初ポップはとても情けない人間で、読者としては性根に喝を入れたくなるでしょう。強敵に怯え、ダイが一生懸命に目の前で戦っているのに見てることしか出来ない。

だけど、いつしかポップはダイにとって、最も頼りになる相棒となり魔王を追い詰めるほどの男になるのです。そんなポップがどう強くなっていくかも見どころの1つです。

ほかにもこの漫画を好きになれる要素は、勇者ダイ達の成長していく過程や魔王軍とのバトル。そしてドラゴンクエストをプレイしている人ならば、誰もが楽しんでいる魔法や必殺技が漫画として読めることです。

実はこの漫画が元で、元祖ドラゴンクエストシリーズに採用されるほど人気になった必殺技もあるほどです。その必殺技が随所で決まるシーンは見物ですし、魔王軍もその必殺技に見合うほどの強さと威厳を見せつけてくれます。

特にラスボスである魔王バーンは、魔王にふさわしい格好良さがあり、漫画史上においての悪役としては非常に人気のある敵役でした。

古い漫画ではありますが、ドラゴンクエストが好きならば、読んでみてはどうでしょうか?

・30代男性からのおすすめ

SF/ファンタジー

百億の昼と千億の夜

SF作家光瀬龍原作、少女漫画界の生き神様・萩尾望都漫画。

週刊少年チャンピオンでの連載は萩尾望都自身初の少年漫画連載となっています。また、その頃の週刊少年チャンピオンではドカベンが隆盛期、手塚治虫のブラックジャックが連載されています。

これだけ聞いてもわくわくしてくる作品ですが、中身は壮絶なものです。物語は主に阿修羅王という少年にも見える少女の目線で進んでいきます。光瀬龍は阿修羅王の性別について、漫画版を読んで「女の子だったのか」と述べたという話がございます。それくらい阿修羅王と言う存在は揺らぎやすく、あやふやな概念であったという衝撃が私には印象に残りました。

そのラストの喪失感は筆舌に尽くしがたく、私はしばらく鬱々とした精神状態に悩まされるようなこともありました。SF作品はしばしば哲学的な部分もあり、この作品も他に漏れません。

仏教、キリスト教の側面をモチーフに多々ちりばめられ、この地球に生まれた人間以前の意識とでも言うのでしょうか、そういったものに触れた感覚がこの物語を読んだときにするでしょう。

宗教のモチーフも使いつつ、しかし無宗教的な、むしろ否定するような面が今までの知識や概念を覆すでしょう。抽象的なことばかり述べてしまいましたが、読めばこの感覚を共有することができます。また、この作品を気に入った方には、少女漫画版とでもいうか、完全萩尾版とでもいうか、「スターレッド」という漫画もございます。こちらは様々な版で発売されておりますので手に入りやすいかと思います。

萩尾望都の漫画は今でも注目され、「ポーの一族」続編が発表されたり、宝塚での舞台化が決まっています。この機会にぜひ萩尾望都のSFも読んでみてはいかがでしょうか。

少年漫画出身の「百億の昼と千億の夜」は男性の肩にも気軽にお勧めできます。絵柄が古いところもありますので、はじめは少々とっつきにくいかと思いますが、読んでいるうちに萩尾望都の宇宙にいつのまにかあなたも取り込まれていくこと間違いなしです。

・20代女性からのおすすめ